先に結論(3つ)
- 連携はアカウント単位。Geminiは、ログイン中のGoogleアカウントの「Googleカレンダー画面に表示されているカレンダー」だけを扱います。
- 共有カレンダーも対象。2026年1月末のアップデートで、自分以外が所有する共有カレンダーの予定の確認・作成・変更・削除に対応しました(権限の範囲内)。
- できないこと。参加者の追加・招待、既存の予定の場所・説明の追加・変更はGeminiでは行えず、カレンダー画面で操作します。
1. 仕組み:Geminiが見ている範囲
2. できること・できないこと(公式ヘルプの記載)
できる
- 予定の確認・検索(既定のカレンダーに加え、予備・共有カレンダーも既定で検索対象)
- 予定の作成(カレンダー名を指定すれば、その共有カレンダーに作成)
- 予定の変更・削除(編集権限があるカレンダーのみ)
- 「@Google カレンダー」を付けて、確実にカレンダーへ問い合わせる
できない
- 予定への参加者の追加・招待
- 既存の予定の「場所」「説明」の追加・変更
- 別のGoogleアカウント(個人アカウントなど)に登録されているカレンダーの参照
- Google以外のカレンダー(Outlook等)の参照
これらはGoogleカレンダーの画面で操作します。
3. 権限と、Geminiでできることの対応
| 共有カレンダーの権限 | カレンダー画面で | Geminiから |
| 予定の時間枠のみを表示 | 「予定あり」の枠だけ見える | 空いている時間の確認程度(予定名は分からない) |
| すべての予定の詳細を表示 | 予定名・日時・場所・説明が見える | 予定の確認・検索 |
| 予定の変更 | 予定の作成・変更・削除 | 確認に加えて、作成・変更・削除(場所・説明の変更を除く) |
| 変更および共有の管理権限 | 上記+他の人への共有 | Geminiでできる範囲は「予定の変更」と同じ。共有設定はカレンダー画面で |
産業保健課の担当者には「予定の変更」、日程だけ知りたい他部署には「時間枠のみ」または「すべての予定の詳細」が目安です。
4. 設定チェックリスト
管理者側(管理コンソール)
- メニュー > 生成 AI > Gemini アプリ > サービスのステータスをオン
- 同じ画面の アプリ > Workspace アプリ(Gmail・ドライブ・カレンダーなど)をオン
- Geminiの会話履歴(アクティビティの保存)を利用できる設定にする(オフだとWorkspaceアプリと接続できません)
- エディションの確認:Business Standard は対象(Workspaceのほとんどのエディションに含まれます)
対象を組織部門やグループで絞ることもできます。まずは先行6名の組織部門だけオンにして試す進め方も可能です。
利用者側(各自)
- GeminiにWorkspaceのアカウントでログインしている(個人アカウントではない)
- Geminiの「アクティビティの保存」がオン
- Geminiの設定 > 接続済みのアプリ > Google Workspace がオン(初回は画面の案内に沿って接続)
- Gmailの設定 > 他の Google サービスのスマート機能がオン
- 対象の共有カレンダーが、自分のGoogleカレンダー画面の「他のカレンダー」に表示されている
- そのカレンダーに必要な権限(確認だけなら閲覧、登録するなら「予定の変更」)がある
5. 「産業医スケジュール」を個人アカウントから法人へ移す
いま個人アカウントが所有しているカレンダーは、WorkspaceアカウントでログインしたGeminiからは見えません。移し方は2つあります。
A.暫定(すぐできる・当日の実演用)
- 個人アカウントの所有者が、Googleカレンダーの「設定と共有」>「特定のユーザーやグループと共有」で、産業保健課の皆さまのWorkspaceアドレスを追加(権限:予定の変更)
- 共有された方のWorkspaceアカウントに案内メールが届き、「他のカレンダー」に表示される
- その時点で、Workspace側のGeminiから予定の確認・登録が可能
注意:所有者は個人アカウントのまま。管理コンソールから管理できず、その方がアカウントを整理・削除するとカレンダーごと消えます。あくまで橋渡しです。
B.本運用(おすすめ)
- 産業保健課の代表アドレス(または管理者)のWorkspaceアカウントで、新しいカレンダー「産業医スケジュール」を作成
- 産業保健課の皆さまへ「予定の変更」、他部署へ「すべての予定の詳細」または「時間枠のみ」で共有(課の責任者1名は「変更および共有の管理権限」)
- 旧カレンダー(個人アカウント側)を「設定と共有」>「カレンダーのエクスポート」で .ics ファイルに保存
- 新しいカレンダーに「インポート」で取り込む(設定 > インポート/エクスポート > カレンダーを選んでインポート)
- 旧カレンダーの共有を止め、以後は新カレンダーだけを使う
所有が法人側になり、担当者が替わっても予定表が院内に残ります。共有先を「ユーザー」で指定すると相手の一覧に自動で追加されます。「グループ」で指定した場合は各自で追加が必要です。
6. 操作例と確認のしかた
Geminiで「@」を入力して Google カレンダー を選び、カレンダー名を明記します。名前を書かないと、自分の既定のカレンダーが対象になります。
@Google カレンダー
「産業医スケジュール」の2026年10月1日の予定を、日本時間で教えてください。
@Google カレンダー
「産業医スケジュール」に、2026年10月8日 14:00〜15:00「産業医面談(A社)」を追加してください。
@Google カレンダー
「産業医スケジュール」の来週の予定を一覧にして、空いている午後の時間帯を教えてください。
はじめは練習用カレンダーで
- 練習用の共有カレンダーを1つ作り、そこで確認・作成・変更を試す
- Geminiが答えた「登録先のカレンダー名」と「日時」を、必ずGoogleカレンダーの画面で照合する
- 共有カレンダー対応は2026年1月末に追加された比較的新しい機能のため、うまく認識しない場合はカレンダー名を正確に(表示名と同じ文字で)指定する
7. 出典(Google公式)