中島クリニック様向け | 2026年9月16日時点のGoogle公式ヘルプに基づく

Gemini × 共有カレンダー
仕組みと設定の図解

「Workspaceアカウントで、産業医スケジュールのような共有カレンダーをGeminiから扱えるか」への答えと、そのための設定・移行手順です。

先に結論(3つ)
  1. 連携はアカウント単位。Geminiは、ログイン中のGoogleアカウントの「Googleカレンダー画面に表示されているカレンダー」だけを扱います。
  2. 共有カレンダーも対象。2026年1月末のアップデートで、自分以外が所有する共有カレンダーの予定の確認・作成・変更・削除に対応しました(権限の範囲内)。
  3. できないこと。参加者の追加・招待、既存の予定の場所・説明の追加・変更はGeminiでは行えず、カレンダー画面で操作します。

1. 仕組み:Geminiが見ている範囲

利用者 Workspaceアカウント Gemini アプリ 同じアカウントでログイン そのアカウントの Googleカレンダー画面 マイカレンダー 自分の予定表(既定のカレンダー) 他のカレンダー(登録済みの共有カレンダー) 例:産業医スケジュール、会議室、部署の予定 所有者が誰でも、ここに表示されていればGeminiの対象 → 権限に応じて 確認/作成・変更・削除 ここに無いカレンダーは見えない (個人アカウント側にしか無いカレンダーなど) ポイント Geminiに「共有カレンダーを繋ぐ」設定はありません。 Googleカレンダー側で共有・登録されていれば、自動的に対象になります。

2. できること・できないこと(公式ヘルプの記載)

できる
  • 予定の確認・検索(既定のカレンダーに加え、予備・共有カレンダーも既定で検索対象)
  • 予定の作成(カレンダー名を指定すれば、その共有カレンダーに作成)
  • 予定の変更・削除(編集権限があるカレンダーのみ)
  • 「@Google カレンダー」を付けて、確実にカレンダーへ問い合わせる
できない
  • 予定への参加者の追加・招待
  • 既存の予定の「場所」「説明」の追加・変更
  • 別のGoogleアカウント(個人アカウントなど)に登録されているカレンダーの参照
  • Google以外のカレンダー(Outlook等)の参照

これらはGoogleカレンダーの画面で操作します。

3. 権限と、Geminiでできることの対応

共有カレンダーの権限カレンダー画面でGeminiから
予定の時間枠のみを表示「予定あり」の枠だけ見える空いている時間の確認程度(予定名は分からない)
すべての予定の詳細を表示予定名・日時・場所・説明が見える予定の確認・検索
予定の変更予定の作成・変更・削除確認に加えて、作成・変更・削除(場所・説明の変更を除く)
変更および共有の管理権限上記+他の人への共有Geminiでできる範囲は「予定の変更」と同じ。共有設定はカレンダー画面で

産業保健課の担当者には「予定の変更」、日程だけ知りたい他部署には「時間枠のみ」または「すべての予定の詳細」が目安です。

4. 設定チェックリスト

管理者側(管理コンソール)

  • メニュー > 生成 AIGemini アプリ > サービスのステータスをオン
  • 同じ画面の アプリWorkspace アプリ(Gmail・ドライブ・カレンダーなど)をオン
  • Geminiの会話履歴(アクティビティの保存)を利用できる設定にする(オフだとWorkspaceアプリと接続できません)
  • エディションの確認:Business Standard は対象(Workspaceのほとんどのエディションに含まれます)

対象を組織部門やグループで絞ることもできます。まずは先行6名の組織部門だけオンにして試す進め方も可能です。

利用者側(各自)

  • GeminiにWorkspaceのアカウントでログインしている(個人アカウントではない)
  • Geminiの「アクティビティの保存」がオン
  • Geminiの設定 > 接続済みのアプリ > Google Workspace がオン(初回は画面の案内に沿って接続)
  • Gmailの設定 > 他の Google サービスのスマート機能オン
  • 対象の共有カレンダーが、自分のGoogleカレンダー画面の「他のカレンダー」に表示されている
  • そのカレンダーに必要な権限(確認だけなら閲覧、登録するなら「予定の変更」)がある

5. 「産業医スケジュール」を個人アカウントから法人へ移す

いま個人アカウントが所有しているカレンダーは、WorkspaceアカウントでログインしたGeminiからは見えません。移し方は2つあります。

A.暫定(すぐできる・当日の実演用)
  1. 個人アカウントの所有者が、Googleカレンダーの「設定と共有」>「特定のユーザーやグループと共有」で、産業保健課の皆さまのWorkspaceアドレスを追加(権限:予定の変更)
  2. 共有された方のWorkspaceアカウントに案内メールが届き、「他のカレンダー」に表示される
  3. その時点で、Workspace側のGeminiから予定の確認・登録が可能

注意:所有者は個人アカウントのまま。管理コンソールから管理できず、その方がアカウントを整理・削除するとカレンダーごと消えます。あくまで橋渡しです。

B.本運用(おすすめ)
  1. 産業保健課の代表アドレス(または管理者)のWorkspaceアカウントで、新しいカレンダー「産業医スケジュール」を作成
  2. 産業保健課の皆さまへ「予定の変更」、他部署へ「すべての予定の詳細」または「時間枠のみ」で共有(課の責任者1名は「変更および共有の管理権限」)
  3. 旧カレンダー(個人アカウント側)を「設定と共有」>「カレンダーのエクスポート」で .ics ファイルに保存
  4. 新しいカレンダーに「インポート」で取り込む(設定 > インポート/エクスポート > カレンダーを選んでインポート)
  5. 旧カレンダーの共有を止め、以後は新カレンダーだけを使う

所有が法人側になり、担当者が替わっても予定表が院内に残ります。共有先を「ユーザー」で指定すると相手の一覧に自動で追加されます。「グループ」で指定した場合は各自で追加が必要です。

6. 操作例と確認のしかた

Geminiで「@」を入力して Google カレンダー を選び、カレンダー名を明記します。名前を書かないと、自分の既定のカレンダーが対象になります。

@Google カレンダー 「産業医スケジュール」の2026年10月1日の予定を、日本時間で教えてください。
@Google カレンダー 「産業医スケジュール」に、2026年10月8日 14:00〜15:00「産業医面談(A社)」を追加してください。
@Google カレンダー 「産業医スケジュール」の来週の予定を一覧にして、空いている午後の時間帯を教えてください。
はじめは練習用カレンダーで

7. 出典(Google公式)